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2010年 10月 24日
今にも泣き出しそうだった空から、涙が落ちてきました。 “ことば”に対する感覚は、人それぞれだと思いますが、 その感覚は、どうやって育っていくのでしょうか? 例えば、家族に大切にされ、友人との関係も築けるような人の、 一般的にあまり口にしたくないような類のことばに対する感覚が、 乏しかったり、抜け落ちてしまったりすることって、あるのでしょうか? 我が子に、そういう感覚が育っているのか、ちょっと不安になります。 目に見えませんし、外での姿は別でしょうし。 心配していても仕方がありませんね。 本を読むことは、他の人の人生を経験することだと思います。 様々な立場・感じ方・考え方に触れるなかで、 “ことば”への感覚が鋭敏になっていくことを信じます。 信じるしかないもんね。 『ライオンと魔女』 C.S.ルイス 訳 瀬田貞二 岩波少年文庫 原書初版 1950年 邦訳初版 1985年 (小学校中学年ころ~) 言わずと知れた「ナルニア国ものがたり」 ファンタジーの金字塔ですね。 映画をご覧になった方も多いと思います。 私は、読まねばと思いつつ、ずらりと並ぶ7冊に、なかなか手が出ずにいました。 ぐずぐずしているうちに、中国ものばかり読んでいる息子が、 何を思ったか、突然読み出し、夢中になっています。 相変わらず、予測不能な我が息子。 恥ずかしながら、息子に急かされて読み始めたのですが、 すばらしい!! 名作と呼ばれる作品は、やっぱりすごいです。 登場する4人の兄弟姉妹の心の動きが、手に取るように分かり、 思わずうなってしまいます。 誰でもが経験するような、ちょっとした気持ちが、丁寧にことばにされているのですから、 「そうそう!そうなの!!」と共感してしまうこと間違いなしです。 兄弟姉妹の中に、意地悪な子がいるというのも、この物語の魅力のひとつです。 世の中には、いろいろな人がいるものです。 良い人も、悪い人も、親切な人も、意地の悪い人も。 しつこいようですが、子どもの本は、子どもだけの本ではありません。 おとなにこそ必要!、と思っています。 苦しい時に道を示してくれることもあります。 長いこと捜していたことばが見つかることもあります。 そして、なにより、このうえなく楽しいのです。 エドマンドははじめて、じぶん以外のものをかわいそうだと思ったのでした。 (p162) エドマンドだけではありません。 この物語の中で、4人がそれぞれに、自分以外のものを思いやります。 そういった心情も、とても自然にさりげなく描かれています。 どうぞ、ぜひ、お読みになってくださいね! 物語の力を、たっぷり感じられると思います。 アン
by books-05
| 2010-10-24 16:41
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