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2010年 12月 18日
月が、だいぶ ふっくらしてきました。 きりりと冷たい冬の空で、冴え冴えと輝いています。 もうすぐ冬休み、ということで、子どもの本を紹介していきたいと思います。 しつこいようですが、子どもだけの本ではありません。 子どもの頃から、生涯にわたって、楽しんだり味わったりできます。 「この本は、うちの子の好みではなさそうだけど、私には、面白そう♪」 も、ありですよ^ ^ そして、子どもの周囲にいる大人は、ぜひ、表情豊かに読書を楽しんでください! 泣いたり、笑ったり、苦しんだり etc それを横目で見た子どもは、その本に興味を持ってくれるでしょう・・・たぶん。 外でやると、本を没収されますけれど(笑) さて、分量としては軽いのですが、内容は実に奥深く、高学年以上におすすめする この本。 『ぬすまれた宝物』 ウィリアム・スタイグ 訳 金子メロン 評論社 原書初版 1973年 邦訳初版 1977年 (小学校高学年ころ~) 私の大好きな、ウィリアム・スタイグの作品。 表情豊かでユーモアたっぷりの挿絵も、スタイグ自身が描いています。 お話しとぴたりと合った絵も、とてもいいです。 タイトルが示すとおり、推理小説なので、内容に触れるのは差し控えます。 娘は、「犯人をすぐ言っちゃうんだもん」などと、言っていましたが、 そういう意味では、どんでん返しやトリックはありません。 が、ただのミステリーではありません。 これからの人生で、理不尽な仕打ちを受けることがあるかもしれません。 いえ、きっと、あるでしょう。 この物語は、そんな時、心の支えになってくれると思います。 湖も森も、ちらちら光っているこの世界全体が、苦しいくらいにきれいなのです。 (略) でも、この世界を楽しむには、傷つきすぎていました。 (P77より) 輝く太陽の光は美しいけれど、今の自分には眩しすぎて、月明かりばかり眺めている。 なんてことも、長い人生のうちにはあるでしょう。 それでも、いつか、お日様の光を浴びて、このうえない幸せを感じられる日が来るはず。 この本は、子どもより、むしろ、おとなに必要かもしれません。 娘が、この辺りを、さらりと読み流したのは、幸福なことです。 これから、辛いことがあった時に、この本を思い出してくれるといいな、と思います。 最後の1行まで、とてもすばらしいです! みなさま、ぜひ、お読みください。 それでは、どうぞ、よい週末を♪ アン
by books-05
| 2010-12-18 17:50
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