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2012年 03月 10日
kodomiru文庫の石丸さんにすすめられて手にした1冊。
今、この本に出会った不思議を抱きしめる。 どの本も、絶妙なタイミングで私の元にやって来ます。 『かはたれ』 作 朽木祥 画 山内ふじ江 福音館書店 2005年 小学中級ころ~ かはたれ(かわたれ) 夜明けがたの薄明。おぼろげな光のなかで、かれはだれか見分け難いとき、の意。 「彼は誰」。かはたれどき。古くは、夕暮れどきもこう呼ばれた。 (本書とびらより) 主人公は河童の八寸。 河童年齢61歳。人間で言うと6歳ほど。まだほんの子ども。 両親兄弟と離れ離れになり、ひとりぼっちの八寸は、猫に姿を変え、人間を観察の修行にでます。 麻(5年生)は、母を病気で亡くしてから、自分が見たり聞いたり感じたりすることに自信が持てなくなります。 夕日を見て「美しい」と思う。 でも、次の瞬間、その夕日は本当に「美しい」のか? どうして「美しい」と思うのか? 誰かに教えられたから「美しい」と思うのか? もし、教えられなくても「美しい」と思うのか? 麻はわからなくなってしまうのです。 大切な人、近しい人をなくすと、自分が感じていることにすら自信が持てなくなります。 麻は、その気持ちと向き合い、ひとり考え続けました。 八寸との出会い。愛犬チェスタトン。 3人(?)はお互いを思いやり、その中で、自分の心を光の方へ向けていきます。 丁寧に描かれた麻の心の動き、光へ向かう過程は、深い悲しみを抱える心に重なりあいます。 対象が「小学校中級から」とありますが、もう少し上、少なくとも高学年ころからではないかと思います。 おとなにも、大切な気づきを与えてくれる1冊。 生きていると いろいろなことがあります。 私にとって、本を読むことは、ぐるぐる渦巻いて収拾のつかない思考・感情をことばにするための、ことば探しです。 嬉しい時も、楽しい時も、幸せな時も、そして、悲しい時も、苦しい時も、失意の中にある時も 本があなたに寄り添ってくれますように。 アン
by books-05
| 2012-03-10 11:08
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