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2012年 05月 08日
窓辺で、真っ白い芍薬が1輪 外を眺めています。
白い花は、部屋の空気の透明度をあげてくれるような気がします。 さて、白い光の中にいるような二人の物語。 『テレビシアにかける橋』 作 キャサリン・パターソン 訳 岡本浜江 偕成社文庫 2007年 1981年偕成社刊 (原書初版1977年) 小学校高学年~ 主人公は5年生のジェシー。 2人の姉と2人の妹、女4人の間にはさまれた男の子。 それだけで、なんだか大変そうですね。 牝牛のミス・ベッシーの乳しぼりがジェシーの仕事。 絵を描くのが何よりも好き。 ただ、からかわれそうなので、友だちには秘密です。 徒競走で1番になることを固く決意したジェシーは早朝練習に励みます。 ある日、ジェシーの近所に少女が引っ越してきました。 名前はレスリー。 ぱっと見ただけでは男の子なのか、女の子なのか分からない、風変わりな子です。 この感受性豊かなふたりの間に、次第に友情が芽生えていきました。 ロープで川を越えると、そこはテレビシアの国。 ふたりは、その国の王であり、王女です。 静かな地で、レスリーは様々なお話しを聞かせてくれます。 ジェシーは想像の翼を広げることの楽しさを知ります。 テレビシアで、ふたりは心の世界を広げていきます。 ふたりは、かけがえのない友となりました。 唯一無二の友。 ところが、ふたりの間に思いがけないことがおこります。 あまり書くと、大切なところが分かってしまうので書けないのがつらいところですが、 ジェシーの心の動き、反応は、きっと、「本当のこと」だろうと思います。 私は、うまく心を整えられぬまま本を閉じました。 でもね、おそらく、ジェシーが時間の経過とともに少しずつ心を収めたように、 私の心も少しずつ落ち着きました。 舞っていたチリが、少しずつ降りて積もるように。 ジェシーの目から見た、両親・姉妹たちへの鋭い視線も面白いです。 友人たちとの関わり方が複雑になりつつある高学年におすすめです。 ジェシーとレスリーと一緒に、日常とテレビシアの国を行ったり来たりしてみてください。 アン
by books-05
| 2012-05-08 16:51
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