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2009年 02月 22日
こんにちは。
二四節気では雨水も過ぎ、いよいよ春が近づいてくるようです。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 『ブッダとは誰か』 高尾利数 柏書房 2000年 さて、このところ、「物語 ユダヤ人の歴史」を読んだり、オバマさんの演説に『神』という言葉を聞いたりしていて、 「仏教のことを何も知らないなぁ」と思い、図書館で仏教の本を探してみました。 とても沢山あって、どれを借りたらよいのか迷ったすえ、 まずは、「ブッダでしょう!」と思い読んでみました。 著者の高尾さんは、洗礼をうけていらして、キリスト教神学がご専門です。 ご自分の出自を考えるにあたり(生家は浄土真宗)、仏教についての無知を痛感され、 また、教えていらした学生達の要望もあり、宗教・哲学が専門でない大学生に向けて、本書をお書きになたそうです。 まず、私たちが知っている今のお寺と、もともとのブッダの教えとがだいぶ違っていることに驚きました。 長い時の流れの中、お寺や信者の思惑で変わってきてしまったようです。 占いの禁止や輪廻転生は否定にはびっくりです。 初詣で子どもたちはおみくじひいてましたよ! そして、ブッダの諭しは、私にはとてもしっくりきました。 とても乱暴ではありますが、私の理解では、 過剰な欲望・執着を捨て、「苦」から自由になる。 ということです。 乱暴すぎますね^ ^ ブッダは、自分の諭しすら、絶対化・固定化してはならない、とおっしゃっています。 絶対化・固定化することは、他者を排除・否定することにつながり、 また、すべての事柄は絶えず流動・変化しており、特定の教義への執着は「苦」につながるからです。 また、過去や未来ではなく、徹底的に現在を『ありのままに』見つめることを説いています。 今、この時この所に生きている人間の苦しみ悩みに向き合うことが大切である、と。 ブッダは、不思議な力で人々を救ったり啓示を与えたりしたのではなく、 淡々とすべきことをして、欲を遠ざけ、感謝と愛情とおもいやりをもって 最期まで人間として生き抜いた人であり、 その姿に心をうたれた人々が、彼を慕い尊敬して集まってきたのです。 そして、今なおカースト制の残るインドで、2500年前に透徹した平等観を宣言したことは、驚嘆に値します!! 『生まれによって賤しい人となるのではない。生まれによってバラモンとなるのではない。 行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる』(「スッタニパータ」136) 仏教は、「<信>の宗教」ではなく、「<覚>の宗教」なのです。 自分の胸に手をあてて、内省的に「目覚め」なくてはなりません。 仏教って、とっても大変!! あるがままを見つめ、過剰な欲をから自由になり、涅槃(安らぎ)に到ったあかつきには、生きることがなんと楽しそうなことか! 『われらは一物も所有していない。大いに楽しく生きて行こう。 光り輝く神々のように、喜びを食む者となろう。』 (「ダンマパダ」200) 多くの本の中から、「ブッダとは誰か」に出会えたことに感謝します。 2500年経った、今こそ、私たちにとって必要な諭しだと思いました。 機会があれば、ぜひ読んでみてください。 きっと、心に響くものがあると思います。 さてさて、昨日はハンドベルの最終練習をしました。 いよいよ、来週末が本番です。 それなのに、お写真が練習風景でないのは・・・(笑) まずはサンドイッチで腹ごしらえです^ ^ まだもう1皿あります。 何人分のサンドイッチでしょうね! 「おいしそう!アンと結婚した~い!!」 かっすぃから嬉しいお言葉もいただきました♪ 私もごはん作ってくれるお嫁さんが欲し~い(笑) 肝心のベルもなかなかの仕上がりで、お互い自画自賛しながら、楽しいひとときを過ごしました。 本当に大丈夫か?! アン
by books-05
| 2009-02-22 16:21
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