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2010年 06月 14日
こんばんは。
ワールドカップ、始まりましたね! 日本の初戦、カメルーン戦が間もなく始まります。 ブログ書いてる場合か?! 『治りませんように べてるの家のいま』 斉藤道雄 みすず書房 2010年 今年出たばかりの新刊本です。 新聞に書評が出ていて興味を持ったのだと思います。たぶん・・・。 よく覚えていないのですが、図書館に予約を入れていました。 ほんと、すぐ忘れちゃうんですよね(苦笑) 「べてるの家」というのは、精神障害やアルコール依存症などを抱える人たちの共同住宅と作業所で、北海道浦河にあります。 浦河赤十字病院の川村先生や精神科ソーシャルワーカーの向谷地さん、多くのスタッフに見守られ、支えられながら、精神障害者たちが、自分の抱える問題や苦労・辛さ・弱さなどを仲間と語り合うことで、分かち合い、よい方法を考えていこうしています。 それは、薬で症状を押さえ込むのではなく、病気も自分の一部として受け入れ、なんとか折り合いをつけて付き合っていこうというものです。 真面目で不器用で繊細ゆえに、生きにくさを感じ、幻聴・妄想・ひきこもり・爆発などに悩む人たち。 その悩みは、決して人に手渡してしまうことはできないのです。 自分でなんとかするよりどうしようもない。 でもそれは、一人で抱え込むということではありません。 悩みをさらけ出し、とことん語り合うミーティングを重ねることで、笑い飛ばすユーモアや、受け流す技、穏やかなあきらめを体得していきます。 ミーティングにミーティングを重ね、ことばがことばに積もり重なって、やがて自らのうちに熟成し、 別の日、別のことばや思いとしてあらわれてくる。 (p162) 私が本を読むのは、ことばを得たいから、なのですが、どうしてこんなにことばを求めているのか、 ずっと考えていました。 ぼんやりと感じることはありましたが、ここを読んで、その輪郭が浮かび上がった気がしました。 不安や悩み、辛さと折り合いをつけられるのは、ことばなのではないかと思います。 自分の気持ちをことばで表現し、説明できたときの安堵。 かつて、とても辛い時に「どんな経験も、良いも悪いもなく必要な経験」と言ってくれた人がいました。 本書を読みながら、自分と重ねたり、べてるの家の方々の心を想像したりして、神経が疲弊するので、読みやすい文章なのに時間がかかりました。 とても疲れたけれど、とてもよかったです。 精神障害者という特別な人の話ではないと思います。 誰にとっても身近なこと。 生きるうえで大切なことを、べてるの家の人たちが、もがきながら私たちに教えてくれています。 どうぞお読みになってみてください。 お~! 先制ゴール!!すごいすごい! がんばれ~! アン
by books-05
| 2010-06-14 23:43
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