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2011年 10月 30日
『ジャングル・ブック』
誰もが耳にしたことのあるタイトルだと思います。 本書をもとに、ディズニーでも、実写でも映画化されています。 映画のあら筋をちょこっと読んだだけですが、原作とは少々趣が違うようです。 さて、福音館古典童話シリーズの『ジャングル・ブック』をご覧ください。 素晴らしく美しい装丁です。 広げてみると、1枚の絵になり、さらに美しい うっとりします。 画は石川勇さん。 すみずみまで、妥協のない丁寧さ繊細さで描かれ、画家の精神世界に触れるようです。 子どもの本をここまで美しく仕上げてくださり、敬服します。 本に限らず、子どもだからこそ、子どもだましではない、儲け主義の使い捨てでない、おとなの真剣さ・誠実さ・意気込みが伝わってくるような本物に数多く触れて欲しいと思います。 『ジャングル・ブック』 作 ラディヤード・キップリング 訳 木島始 画 石川勇 福音館書店 福音館古典童話シリーズ 23 1979年 (原書初版 1895年) 470ページを超える長編。 その厚みに怯んでしまいそうですが、ページを開くと、一気に熱気と緊張感に満ちたジャングルへ。 物語は、月の光が差し込むおおかみのほら穴から始まります。 そこには、目覚めたばかりの4匹の子どもたちと母おおかみ、父おおかみ。 おおかみ一家の穏やかなひと時に、招かれざる客、山犬タバキが入っていきます。 谷底からは、とらシアカンの怒ったようなうめき声が聞こえてきます。 そして、誰かが丘を登ってくる音が聞こえ、身構えていた父おおかみ前に現れたのは人間でした。 やっと歩けるようになったばかりの、はだかの茶色いあかんぼ。 こうして物語は始まります。 主人公 人間モーグリが、どうやってジャングルの動物たちに受け入れられたか、どうやって生きていったか、動物達との友情、ジャングルの掟。 明快なジャングルの掟の中で暮らすモーグリの目から見た人間の営みは、どれほど不可解だったでしょうか。 荒々しく真剣なモーグリの日々に、グッと心をつかまれます。 とても面白いです。 子どもは、ジャングルでのスリルに胸を高鳴らせるでしょう。 おとなは、モーグリとジャングルの生き物の中に哲学を見るかもしれません。 もちろん、逆もあります。 単純なハッピーエンドではありません。 一切の甘さ廃しつつ、しっかりと光を残しています。 ぶ厚いですが、みなさま、どうぞ読んでみてください。 ちなみに、作者のキップリングさんはノーベル賞作家です。 インドのボンベイに生まれ、6歳まで過ごし、その後イギリスで教育を受けました。 小さい時に吸った空気を、この作品に吹き込んだのかもしれません。 1889年と1892年に、2度も、遠い日本に来たことがあるのも驚きです。 2度目は新婚旅行だったそうです。 アン
by books-05
| 2011-10-30 14:42
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