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2012年 08月 28日
夏休みも終わります。
子どもたち、宿題は無事に終わったでしょうか? もっと早くに紹介すればよかったのですが、ひと夏の「すばらしいとき」を描いたマックロスキーの絵本を。 この夏、すばらしかった方も、イマイチだった方も、夏の余韻にひたりながらお読みください。 ![]() 『すばらしいとき』 文・画 ロバート・マックロスキー 訳 渡辺茂男 福音館書店 1978年 (原書初版1957年) すべての方に ペノブスコット湾の水面に 岩勝ちのみぎわをみせる 小島のつらなりの上で、 みてごらん、世界のときが ゆきすぎるのが みえるから。 豊麗な一文で始まる 『すばらしいとき』 読み終えると ちょっと恍惚となります。 目の前で起こった美しく荒々しい世界から俄かには戻ってこられないからです。 しぶきを上げる波、朝霧、海鳥の声、いるかたち、満点の星空、そして嵐。 私たちのいる世界は完璧に美しい。 この完璧に美しい世界に、私たちはポンと生まれてきたのだと思うと感動します。 お話しは「すばらしい」としかいいようのない島での日々が描かれています。 お話し自体はとてもシンプル。 でも、ほかに何のひねりも必要ないでしょう。 とても力強い。 マックロスキーの作品はいつでも渾身の迫力。 一切の妥協を感じず、私たちに率直に迫ってきます。 そして、渡辺茂男さんの訳。 これは誰のためのものか、戸惑うほど格調高く重厚です。 冒頭の一文からお分かりになるとおり、初見では読み通すことは難しいです。 私は詩だと思います。 読み込んで、この島の浮かぶ湾の波のうねりのように滔滔と読むことができたら、 どんなに気持ちよいでしょう! おとなにも耳慣れないことばがでてきます。 子どもには分からないことばも多いでしょう。 でも、画とぴたりとあった美しいことばの響きを小さい人も感じると思うのです。 大きい子も、おとなも、まずは耳から入るのがよいと思います。 分かりやすい、易しい、あるいは、甘いことばに噛み砕いてしまわずに、そのままに感じてください。 堂々たる響きをそのまま耳の奥でこだまさせる。 音楽を聴くように。 あ~ 私も読んでももらいたい! 圧倒される1冊。 おすすめです。 アン
by books-05
| 2012-08-28 09:44
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