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2008年 12月 27日
こんばんは。 今日はとても寒かったですね。 お昼休みに、サラリーマンがワイシャツ姿で震えながらラーメン屋さんに並んでいました。 お~、寒い! ”ゴサインタン”とはチベットにある山です。ネパール語で、『神のすむところ』という意味です。 また、裏側のチベットでは、『家畜が死に絶え、麦も枯れる地』と言う意味の名前がついているそうです。 東京の神奈川県境近くにある結木家は大庄屋と知られた名家です。その資産と旧家の重みが仇となって、結木家の跡取り輝和は、嫁の来てがありません。 ネパールからお嫁さんをもらいますが、日本人に顔立ちが似た彼女を、初恋の人の名前「淑子」と呼び、日本人にすべく結婚生活を始めます。 淑子は、なかなか言葉が話せるようになりません。その一方で、病気の植物を元気にする、不思議な力を持っています。 そして、淑子が来てから、初恋の人(本物の淑子)・両親と輝和の大切な人が次々に亡くなります。 両親亡き後、淑子は、病人を治したり、失せ物を見つけたりと、さらに不思議な力を発揮していき、生き神として崇められるようになります。 淑子は結木家の財産を信者達に与え始め、遂には、輝和は一切の財産を失うことに・・・。 そして、わずかな信者と共に自給自足の共同体を作り上げると、姿を消してしまいます。 失踪した淑子を探しにネパールを旅する輝和は、転落から再生へ。 不思議な、淑子ことカルバナ・タミは一体誰なのか? 重苦しいはずなのに、なぜか爽やか。 それにしても、輝和は全てを失うまで、パートナーとのごく当たり前と思うような関係に気がつかないとは! なんとも高い授業料です。 地に足の着いた暮らしが、人間らしい感情を生むのかもしれません。 2段組400ページの大作でしたが、その長さを感じさせない面白さでした。 明日・明後日とちょっと出かけてきます! みなさま、良い週末を! アン
by books-05
| 2008-12-27 00:21
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